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原発避難の苦痛で自殺 遺族が東電提訴

 東京電力福島第1原発事故に伴う避難生活で受けた精神的苦痛が原因で自殺したとして、福島県飯舘村に住んでいた当時80代の女性の遺族2人が17日、東電に約6200万円の損害賠償を求め、福島地裁に提訴した。
 訴えによると、女性は2011年6月、福島市に家族と避難した。避難生活が長期化すると「みんなに迷惑を掛けるぐらいなら死んだ方がまし」などと話すようになり、13年3月に首をつって自殺した。
 原告は、長期避難で生活サイクルが乱れたため精神状態などが悪化し、自殺に追い込まれたと主張している。遺族は13年5月、村に震災関連死の申請を行ったが認められなかったという。
 原告となった60代の息子が同日、県庁で記者会見し「悔しさでいっぱいだ。つらい思いをして命をなくした人がいることを、東電には忘れてほしくない」と話した。
 東電は「訴状はまだ受け取っていないが、請求内容や主張を詳しく聞いた上で真摯(しんし)に対応する」との談話を出した。
 原告代理人によると、原発事故に伴う避難などが引き金となった自殺を巡り、東電に損害賠償を求めた訴訟は5件目。


2016年10月18日火曜日


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