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<新潟知事選>再稼動慎重 歓迎や静観

 新潟県知事選で東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に慎重な米山隆一氏(49)が初当選したことに対し、東北の知事は17日、「民意が結果に表れた」と受け止めた。東電福島第1原発事故に見舞われた福島県内の首長らが歓迎の意向を示す一方、原子力関連施設が集中する青森県下北地方の首長はコメントを避けた。
 達増拓也岩手県知事は「(再稼働に慎重な)民意に添うような形を作り、先頭に立って立候補したことが勝因」と分析。吉村美栄子山形県知事は「新潟は福島の避難者を多く受け入れている。県民の原発事故に対する思いが結果に表れたのだろう」と述べた。
 「脱原発」を掲げた新人が現職を破った7月の鹿児島県知事選に続き、国の原発政策に厳しい民意が突き付けられた。東北電力女川原発(宮城県女川町、石巻市)や東通原発(青森県東通村)の再稼働に影響を与える可能性がある。
 村井嘉浩宮城県知事は「米山氏が個人の考えを述べて県民に支持されたのは事実だが、必ずしも他県に当てはまる問題ではない」と静観の立場を取る。
 女川原発再稼働の是非については「非常にナーバスな問題で慎重な取り扱いが必要。国が再稼働を決める前に、私見を述べるのは時期としてよろしくない」と明言を避けた。
 周辺に原発がある首長の思いはさまざまだ。原発事故で全町避難が続く福島県浪江町の馬場有町長は「泉田裕彦知事に続き、新知事も私たちと考えを共有している」と期待を寄せた。
 「脱原発をめざす首長会議」に加わる鹿内博青森市長は「原発に対して慎重に判断すべきだという県民の意思が示されたのではないか」と指摘した。
 核燃サイクル関連施設を抱える青森県六ケ所村の戸田衛村長は「他県の事情があってのことなので何とも言えない」、越善靖夫東通村長は「コメントする立場にない」と答えた。


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2016年10月18日火曜日


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