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樹齢800年の横綱ケヤキ ばったり

国道45号側に倒れたケヤキの大木=18日、松島町

 宮城県松島町の観瀾(かんらん)亭敷地内にある推定樹齢800年のケヤキが倒れ、撤去に向けて準備が進められている。町文化財(天然記念物)に指定され、1989年の県けやき番付では「横綱」に選ばれていた。大木は近くの国道45号の一部をふさいだが、人や車に被害はなかった。
 ケヤキは幹回り約7.8メートル、高さ約35メートル。16日午前6時ごろ、倒れているのを近くの住民が見つけ、110番した。海に面した高台にある観瀾亭敷地内の斜面に生えていたケヤキは、根元の部分から折れており、自重を支えきれなかったとみられる。
 住民は「ドドドーンとすごい音がした」と説明する。国道45号の1車線をふさいだ幹や枝葉を撤去するまでの約3時間、塩釜署が片側通行にした。20日に本格的な撤去作業をする。
 この大木は幹の腐食や空洞化が進み、町が薬剤を注入したり、肥料を施したりしたが、樹木医は「樹勢の回復は難しい」と診断した。町は保存を断念。文化財の指定を外した上で、伐採に向けた関連予算を町議会9月定例会に提出し、可決されたばかりだった。
 観光地だけに国道45号は日中、車が渋滞し、歩道を散策する人も多い。町の担当者は「人通りの少ない日曜早朝の出来事で、人や車に被害がなかったのは不幸中の幸いだった」と話した。


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2016年10月19日水曜日


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