宮城のニュース

<仙六野球>総評/仙台大投打に力強さ

 秋季リーグは仙台大が3季ぶり5度目の優勝を飾って17日、閉幕した。リーグ通算安打記録114本を25年ぶりに塗り替え、120本まで伸ばした松本を筆頭とした力強い打棒に加えて投手陣も安定。ライバル校に投打で力強さを見せつけた。
 仙台大はチーム打率が2割8分9厘、打点が58と昨季(2割6分6厘、45打点)より向上。松本が打率5割、4本塁打の2冠を獲得する活躍で打線を引っ張った。目を引いたのは優勝を争った福祉大との3連戦。1勝1敗の3回戦で松本の2本塁打を含む13安打8打点と打ち崩した。
 チーム防御率もリーグトップの1.24。主戦岩佐が打たせて取る投球術に磨きをかけて最多の5勝(1敗)を挙げ、1年生の稲毛田も4勝無敗と続いた。
 3連覇を逃した福祉大は投手陣が誤算だった。チーム防御率は2.27で昨季の0.63から急落。主戦城間ら主力が不調で出遅れたのが痛かった。久米田らの継投で粘ったが、上位対決で力を出し切れなかった。打線もチーム打率2割8分7厘、53打点と、共に仙台大の後塵(こうじん)を拝した。
 学院大は3位とAクラスに踏みとどまったが、挙げた勝ち点はわずか2。主戦鈴木ら投手陣の不調に打線も振るわなかった。部員の不祥事で開幕直前まで3カ月間活動を停止し、調整不足が響いた。
 下位に終わった3チームは投手陣の成長に目を見張るものがあった。
 3季ぶりに最下位を脱して4位の宮教大は、学院大から33年ぶりに勝ち点を奪った。4年生が投打に力を発揮し、3年の佐藤、2年の松下の両右腕も安定した投球で支えた。
 5位の東北大は主戦橋口とリーグ1位の防御率(0.71)で敢闘賞を獲得した抑えの田村(共に3年)の2枚看板に、2年の山越が加わって厚みが増した。来季は台風の目となりそうだ。
 最下位の工大も、1年生庄司の力投などでチーム防御率2.15はリーグ2位の好成績。打率が最低の1割6分9厘と投打がかみ合わなかったのが悔やまれる。
 今季は点差によるコールドでの決着が6試合と昨季(9試合)より減少。松本の記録更新に加え、息詰まる接戦でスタンドを沸かせた。戦力の均衡がさらなるリーグの興隆につながる。各チームとも冬場に力を蓄え、来季も好試合を演じてほしい。(原口靖志)


2016年10月19日水曜日


先頭に戻る