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水しぶき豪快 被災企業が進水式

くす玉の紙テープをなびかせて海に進水する新造船

 東日本大震災で被災した宮城県石巻市の造船会社「ヤマニシ」で18日、貨物船「玄武」(7971トン)の進水式があり、汽笛を鳴らしながら新造船が海に入った。
 従業員や関係者約400人が出席。蛇田小の鼓笛隊が演奏を披露した後、船を支える綱を切断するセレモニーを合図に船台から海に滑り込むように動き始め、水しぶきを上げて進水すると大きな歓声が上がった。
 貨物船は広島県呉市の海運会社「日の出海運」が発注。船内は6層のデッキに分かれ、乗用車600台とトレーラーシャシー(車台)50台を積載できる。係留したまま内装などを仕上げ、来年1月に引き渡す。
 ヤマニシは震災で造船中の大型船2隻やクレーンが津波被害を受けた。他県の造船所を借りて急場をしのぎ、翌年から本社工場で建造を再開させた。
 進水式を見守った長倉清明社長は「大型船は震災後4隻目。来年は1万トンの造船も予定している。造船業界は厳しい状況にあるが、今後も仕事を確保していきたい」と語った。


2016年10月20日木曜日


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