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<官製談合>役場のエース不祥事に衝撃

亘理町役場に家宅捜索に入る宮城県警の捜査員ら=19日午後7時25分ごろ、亘理町役場

 官製談合防止法違反などの疑いで、宮城県亘理町企画財政課長の吉田充彦容疑者(55)が逮捕された19日、町役場に大きな衝撃が走った。斎藤貞町長は午後4時から記者会見を開き「東日本大震災からの早期復旧に取り組む中、町民の信頼を裏切り、申し訳ない」と厳しい表情で謝罪した。
 吉田容疑者は1983年に役場入り。2006年、企画立案を担う企画財政課に異動し、役場の中枢を歩んだ。13年には入札執行責任者の課長に就き、「亘理町役場のエース」(町議)と目されていた。
 課長は復興計画を管理する重責も担う。斎藤町長は「非常に優秀な職員で、復興に尽くしていた」と勤務態度を評価しつつ、逮捕については「ただただ残念」と繰り返した。
 業者の依頼で入札をやり直したとされる点について、会見に同席した三戸部貞雄副町長は「通常ではあり得ない」と首をかしげた。入札には課長を含め3人の職員が立ち会っていた。斎藤町長は「問題点がなかったか調査する」と語り、再発防止に万全を期す考えを示した。
 事件を知った町議の一人は「復興工事などの落札率は90%代後半が多く、以前からおかしいという声はあった」と指摘。同町の無職の男性(67)は「一丸となって復興に向かっている中、役場内で不正があったとすれば残念だ」と話した。


2016年10月20日木曜日


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