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<自殺中2写真>入賞取り消し 再び授与へ

コンテスト入賞写真に写る葛西りまさん。撮影の10日後に自殺した(遺族提供、画像の一部を加工しています)

 青森県黒石市の写真コンテストで市長賞に内定した作品に、いじめ被害を示唆する遺書を残して8月に自殺した青森市浪岡中2年の女子生徒が写っていたとして内定を取り消していたことを19日、主催団体の黒石よされ実行委員会が明らかにした。授賞は遺族も了承していたが、内定を取り消した市側の対応に遺族が不信を抱き、撮影者の了解を得て写真を公開、亡くなったのは葛西りまさん=当時(13)=だと公表した。
 黒石市の高樋憲市長は同日、記者会見し「慎重さを欠く部分があり、撮影者や被写体の家族に誤解を与え、混乱を生じさせた。深くおわび申し上げる」と謝罪。実行委は遺族と撮影者の同意が得られれば、市長賞を授与したいとした。
 実行委によると、入賞作品を内定した11日、市長賞の被写体が葛西さんと分かり、写真の公表について遺族の許可を得た。報告を受けた市長が13日、担当者に「亡くなっているのであれば再考すべきだ」と伝達。協議して内定取り消しを決めた。担当者は撮影者と遺族に経緯を説明し、コンテストの結果は17日、「市長賞なし」と発表した。
 高樋市長は「生徒が亡くなった経緯は調査中で、名前や顔写真が公表されていなかった。遺族の許可は得たが、こちらの判断で取り消した。苦渋の決断だった」と語った。
 葛西さんは8月25日、青森県藤崎町のJR奥羽線北常盤駅で列車にはねられ死亡した。スマートフォンのメモに「二度といじめたりしないでください」などと書いた遺書を残していた。無料通信アプリLINE(ライン)に悪口を書かれたり暴言を吐かれたりしていると、昨年6月から何度か学校に相談していた。

[おことわり]いじめ被害を示唆する遺書を残して自殺した青森市浪岡中2年の女子生徒を匿名としていましたが、遺族が名前と写真を公表しましたので実名とします。


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2016年10月20日木曜日


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