岩手のニュース

<骨寺村荘園遺跡>中世遺構は発掘されず

骨寺村荘園遺跡で出土した縄文時代中期の土器片や土偶(左上)など

 一関市教委は、国史跡の骨寺村荘園遺跡のうち、「白山社および駒形根神社」エリアで実施した本年度発掘調査の結果をまとめた。世界遺産「平泉の文化遺産」への追加登録の鍵とされる「骨寺堂跡」など、平安から鎌倉時代までの遺構は発見できなかった。
 骨寺堂跡が記されている鎌倉時代の絵図を手掛かりに、平泉野(へいせんの)大地と呼ばれる高台の張り出し部分で地層を探る大規模なトレンチ調査をした。
 約4500〜5500年前の縄文時代中期の竪穴住居跡が見つかったほか、土器片や石器が出土。周辺の縄文遺跡を含め、出土品としては珍しい女性をかたどった土偶も確認された。
 住居跡は約60メートルの区間に5〜6棟が密集して見つかり、縄文時代中期に比較的大きな集落が営まれていた可能性が高いという。15日に現地説明会を開いた市教委文化財課は「中世の遺構発見に向け、来年度は周辺の発掘を続けたい」と話した。
 骨寺村荘園遺跡は、奥州藤原氏の初代清衡が中尊寺の僧に与えた荘園とされ、中世の農村景観を現代に残している。


関連ページ: 岩手 社会

2016年10月20日木曜日


先頭に戻る