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<福島第1>規制委「遮水壁に期待せず」

 原子力規制委員会は19日、東京電力福島第1原発の廃炉に関する検討会を開き、氷の壁で建屋を取り囲んで地下水流入を減らす「凍土遮水壁」について議論した。効果を説明する東電に対し、規制委の更田豊志委員長代理は「基本的に陸側遮水壁の効果に期待しない」と述べた上で、建屋周辺の井戸「サブドレン」からのくみ上げを対策の柱とするよう求めた。
 東電は、3月に凍結を始めた遮水壁のうち、未凍結となっている山側の7カ所中2カ所で近く凍結作業を始める計画を説明。建屋への地下水流入量をさらに減らすことで、汚染水の発生量を抑える考えを示した。
 更田氏は東電の計画を審査する考えを示した上で「『地下水対策の主役はサブドレン』と一貫して言ってきた」と強調。遮水壁の効果について「ほとんど関心を持ってない、と言うのは言い過ぎか」と改めて疑問を呈した。
 国と東電が建設を主導した凍土遮水壁について、規制委は当初から効果を疑問視していた。東電は遮水壁の運用を継続する一方、規制委の指摘を受けサブドレンの機能も強化する方針。


2016年10月20日木曜日


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