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<Eパーソン>女性が活躍する製造業界に

片瀬弥生(かたせ・やよい)宮城県農業短大卒。88年明治合成入社。06年当時社長だった夫の急逝に伴い社長就任。48歳。大崎市出身。

 宮城県内の製造業者などでつくる、みやぎ工業会の女性経営者部会「いろはの会」の第2代代表に9月、プラスチック部品製造「明治合成」(宮城県大崎市)の片瀬弥生社長が就いた。女性活躍の推進は製造業でも避けて通れないテーマ。現状と展望を聞いた。(報道部・保科暁史)

◎みやぎ工業会「いろはの会」片瀬弥生代表

 −いろはの会は結成から3年半が経過した。
 「会員が交流を深め、それぞれの仕事に生かすことを目的に、先端分野や女性活躍に向けた勉強会を開いたり企業訪問で労務管理を学んだりしている。女子会のような雰囲気で、女性ならではの苦労も話し合う」

 −女性経営者の難しさとは。
 「まだ社会に認知されているとは言えない。会をつくる以前は工業会の会合にも女性はほとんど出席していなかった。情報交換などのため業界内の交流は必要だが、男性ばかりの中に入っていくのは難しい。壁を感じずに意見交換できるまで4、5年かかった」
 「男性社員への指示の仕方にも気を使う場合が多い。経験を積むと素直に聞けなくなる男性もいる。徐々に変化はしており、今は過渡期なのだろう」

 −人口減少時代になり、女性の活躍は欠かせない。
 「働き手の確保が難しくなっている。適性に合った仕事を任せることが大事だ。社内では係長クラスに女性2人を起用した。将来は管理者になってほしい」
 「女性の立場からみても、夫婦共働きでなければ豊かな生活を送れない時代になってきた。離婚率も高く、仕事を持って自立することが必要だ」

 −起業する女性が目立っている。
 「サービス業などでは、自分がやりたいことを起業して実現する女性が増えている。大崎市でも女性対象の起業家塾が開かれ、参加者は多い。経営への関心は確実に高まっている」

 −今後の意気込みは。
 「女性経営者が社会に違和感なく認めてもらうには、しっかりとした経営をすることが一番。それが私たちの世代の役割だと思う。会員同士で連携し、商品開発などにも取り組みたい」


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2016年10月21日金曜日


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