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<岩泉ヨーグルト>台風被災…17年夏復活

社員が泥出しを続ける岩泉乳業の本社工場

 台風10号豪雨で被災した岩手県岩泉町の第三セクター「岩泉乳業」が、2017年8月に操業を再開する見通しとなった。3工場は改修と一部建て替えをして被災前と同規模の生産能力を確保する。復旧費は29億円。半分は国の支援を受け、残りは同社と町が中心となって負担する方向で検討する。
 岩泉ヨーグルトなどを製造する同社は、小本川の氾濫で本社工場と第2、第3工場が全て浸水した。自社製品の生産設備に加え、周辺地域の生乳を集約してろ過や冷却をする「コールドセンター」の機能も失った。
 復旧には29億円が必要で、半分の14億5000万円は県を通じて国が支援する。残りの負担は町などと調整を進める。
 被災前と同じ1日ヨーグルト約10トン、牛乳約2トンを製造できる規模での再開を目指す。本社工場は改修して使用。第2、第3工場は取り壊し、代わりに新工場1棟を新設しコールドセンターも整備する。新工場は洪水対策として、基礎を約1メートルかさ上げすることを検討する。
 町農林水産課の佐藤太一課長は「岩泉乳業は町の酪農振興のシンボルで公共性の高い企業。関係団体と連携して最良の形で再開させたい」と話す。
 岩泉乳業の山下欽也社長は「被災直後は途方に暮れたが、ようやく先が見通せるようになった。地域の酪農家と一緒に作り上げてきたブランドを早く復活させたい」と意気込む。


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2016年10月21日金曜日


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