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<秋季高校野球>仙台育英 投打に安定

仙台育英―盛岡大付 7回を投げ、盛岡大付打線を1点に抑えた仙台育英先発の長谷川
仙台育英―盛岡大付 3回表仙台育英2死二、三塁、前田が中前に2点適時打を放つ。捕手松田

 山形県中山町の荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがたなどで開かれた第69回秋季東北地区高校野球大会は19日、宮城第1代表の仙台育英が2年ぶり9度目の優勝を飾って幕を閉じた。仙台育英は2回戦から決勝までの4試合を投打に安定した戦いぶりで制し、総合力の高さが群を抜いた。

 主戦の左腕長谷川は全4試合に先発し、2完投(1完封)。計31回で3失点(防御率0.87)と抜群の安定感を見せた。140キロ近い直球と縦の変化球を内外角に投げ分け、打たせて取る投球が光った。佐川、西巻の救援陣も盤石だった。
 チーム打率は3割5厘と4強の中で2番目ながら、1番西巻が打率4割1分2厘と活躍し、打線をけん引。下位打線も活発で、相手のミスを逃さず得点につなげるしたたかさもあった。
 準優勝の盛岡大付(岩手1)は投打のバランスが取れた好チーム。1番植田が打率4割7分1厘、2本塁打6打点と好調だった。投手陣は主戦右腕の平松と左腕三浦瑞の2本柱で臨み、チーム防御率は2.50。ただ、準決勝までの3試合で2失策の堅守が決勝で4失策と崩れたのは痛かった。
 聖光学院(福島1)は2回戦の利府(宮城3)戦を延長で制し、準々決勝の大曲工(秋田2)戦は終盤に粘りを発揮して競り勝った。チーム打率は2割6分7厘と4強中最も低く、打線の強化が課題となった。
 酒田南(山形2)は強打で4年ぶりの4強入り。チーム打率は4強中最高の3割2分1厘で、主戦左腕の阿部は防御率1.50。右腕の中西とともに、今後の成長が期待される。
 4強以外のチームでは大曲工の主戦藤井の好投が印象に残った。切れのある直球や変化球を武器に初戦の2回戦で日大山形(山形1)を相手に1失点完投した。横手(秋田1)も初戦の2回戦で弘前東(青森3)に競り勝ち、8強進出。準々決勝で酒田南に敗れたが、0−6の九回に4点を返す集中力を発揮した。
 今大会は好投手がそろった半面、全17試合の本塁打は計3本と打撃にやや迫力を欠いた。来春の選抜大会出場が確実となった仙台育英をはじめ各チームは、冬場の鍛錬を通じて打撃力の強化を図ってほしい。(佐藤将史)


2016年10月21日金曜日


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