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<原発事故>県と楢葉、広野両町で避難訓練

避難先でスクリーニングを受ける広野町の訓練参加者

 福島県と楢葉、広野両町が22日、東京電力福島第2原発(富岡町、楢葉町)の事故を想定した広域の住民避難訓練を実施した。第1原発事故で一時、全住民が避難した両町が避難訓練を行うのは事故後初めて。
 震度6弱の地震で第2原発の使用済み燃料プールが冷却機能を喪失し、両町に避難指示が出たと想定。県と町職員のほか、両町の住民や陸上自衛隊、警察、医療関係者ら計500人が参加した。
 地元の小学校に集まった住民はヨウ素剤に見立てた粒の菓子を飲んだ後、バスに分乗。1〜3時間半かけて小野町と会津美里町にそれぞれ避難した。車両の除染や被ばく線量を検査するスクリーニングも行われ、県と両町が策定する広域避難計画の手順を確認した。
 昨年9月に避難指示が解除された楢葉町の草野伝平さん(78)は「原発事故で避難したのを思い出す。当時は安全と言われ信じていたが、廃炉が安全に進むのか、原発は大丈夫かという不安があるので参加した」と話した。
 原発事故後、原子力災害を想定した避難訓練は川内村、いわき市に続き3回目。県は避難指示が解除された自治体などで順次、訓練を実施していく。


2016年10月23日日曜日


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