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<災害情報学会>廣井賞に「むすび塾」

田中会長(右)から表彰状を受け取る武田室長=東京・世田谷の日大文理学部

 日本災害情報学会は、災害情報の分野で功績があった個人・団体を表彰する今年の「廣井賞」(社会的功績)に河北新報社の防災ワークショップ「むすび塾」を選び、23日、東京で開いた総会で表彰した。
 田中淳会長(東大総合防災情報研究センター長)は授与式で「長く継続し、多くの人を結んできた取り組みに敬意を表したい」と評価した。河北新報社の武田真一防災・教育室長は謝意を述べ、記念講演で「メディアの役割を狭く捉えず、災害犠牲を出さないよう最大限の努力を続けたい」と語った。
 むすび塾は町内会などの小グループで東日本大震災発生時を振り返り、当時の体験を基に家庭や地域での備えを話し合う取り組み。2012年5月に始め、毎月1回、宮城県内外を巡回して実施、震災の月命日の毎月11日に詳報を掲載している。インドネシアやチリ、南海トラフ巨大地震が想定される高知、宮崎両県などを含め通算60回開いた。
 震災で未曽有の被害が出た反省から「広く浅く」呼び掛ける従来の啓発報道を見直し、新聞社自ら地域に「狭く深く」入り命を守る行動を住民と考えている。
 廣井賞ではほかに、災害時の避難所運営を疑似体験するカードゲーム「HUG(ハグ)」を開発した静岡県地震防災アドバイザーの倉野康彦氏も表彰された。


2016年10月24日月曜日


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