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震災対応住民の力で 仙台で2200人訓練

校内にある消火栓を使って消火手順を学ぶ生徒たち=22日、仙台市若林区の沖野中
頭に包帯を巻いた患者役の住民(右端)に容体を聞く医師ら=22日、仙台市太白区の八木山中

 仙台市太白区八木山、若林区沖野の両地区で22日、ともに震度6強の大地震を想定した災害対応訓練があり、延べ約2200人が備えへの意識を高めた。八木山では地元の仙台赤十字病院が住民と協力し、負傷者の診療手順を確認。沖野では町内会などの訓練に児童生徒も加わり、地域一体となって緊急時の対応を学んだ。
 仙台赤十字病院の訓練には医師や職員、住民のほか、白石高専攻科看護科の2年生40人を含め約200人が参加。医師らが、負傷者役を務めた生徒に容体を聞き、治療優先度を決めるトリアージを実施した。
 八木山連合町内会などによる総合防災訓練もあり、住民ら約300人がアルファ米などの炊き出しや避難所、トイレ設営に取り組んだ。赤十字病院と連携した巡回診療では、医師や看護師が患者役の住民を診察、救急搬送するまでの流れを確かめた。
 仙台赤十字病院の桃野哲(さとし)院長は「大規模災害はいつどこで発生するか分からない。全国各地で迅速に救護できるよう訓練を重ねたい」と語った。
 沖野地区の総合防災訓練は、学区内の10町内会と指定避難所の沖野小、沖野東小、沖野中の3校などでつくる災害対策委員会が主催。住民や児童生徒ら約1700人が避難所の運営手順や消火方法などを確認した。
 会場4カ所のうち、沖野中で消火栓を使った消火訓練に参加した同校3年の光井響平さん(15)は「いざという時は住民と協力し、訓練で学んだことを役立てたい」と話した。
 同地区の総合防災訓練は6回目。若林区を震源とするマグニチュード6.5の地震が起き、強い揺れで多くの家屋が全半壊したとの想定で実施した。舘(たて)町内会長の鈴木太(とおる)さん(75)は「住民同士の連携を強め、日頃から備えたい」と気を引き締めた。


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2016年10月24日月曜日


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