岩手のニュース

初の運用訓練 防災無線197ヵ所に整備

防災行政無線を使った通話の操作を確認した

 東日本大震災で通信が困難になった教訓から、大船渡市は23日、震災後に防災行政無線の屋外子局(拡声器)に付加した通話機能の運用訓練を初めて行った。
 市は震災後、防災行政無線のデジタル化に当たり、197カ所の子局全てに、無線で市や消防本部に連絡できる機器を整備した。地域の自主防災組織や公民館などから申請を受け、利用に必要な鍵を渡す。これまでに、災害時に孤立の恐れがあり市中心部からも遠い地域などの40カ所分の申請があった。
 訓練は本年度の市防災訓練の一環で行われ、6カ所の関係者が参加。末崎町碁石地区では自主防災組織役員らが集まった。子局の下部に付いた箱の鍵を開け、市災害対策本部と通話した。
 地元公民館長の熊上安夫さん(65)は「震災時は、すぐに安否が伝えられずに困った。操作も簡単だし、安心できる」と話した。
 市防災管理室の担当者は「急病人や食料などの迅速な情報収集は重要だが、災害時は市が隅々まで把握するのは難しい。通話機能の存在をもっと周知していきたい」と話している。


2016年10月24日月曜日


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