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<原発事故>古里をアニメ聖地に 高校生奮闘

キャラクターの設定、ストーリー構成を検討する生徒たち=南相馬市の小高商高

 福島県南相馬市小高区の小高商高、小高工高の1、2年生10人が、地元の魅力を伝えるアニメ制作に取り組んでいる。短編作品の上映を通じ、東京電力福島第1原発事故からの復興と学校のアピールに役立てる考えで、来年3月までの完成を目指す。
 生徒は脚本や登場キャラクターの原案作り、声優などを務める。原画や動画作りは福島県三春町のアニメ会社、福島ガイナックスが担う。生徒たちは同社の浅尾芳宣社長の指導を受け、今夏から話し合いを重ねてきた。
 作品では、都会から転入してきた高校生を主人公に若者の交流と挑戦を描く。原発事故で打撃を受けた地域の風景、小高区の伝統行事なども盛り込まれる見通し。60〜90秒程度の短編を想定している。
 両校の生徒は今、南相馬市原町区の仮設校舎で学んでいる。来春統合し「小高産業技術高」に生まれ変わるのを前に、学校側がガイナックスにアニメ制作の協力を要請した。制作費には県教委の助成金を充てる。
 完成した作品は新高校のホームページで公開するほか、学校説明会などで上映する。監督を務める小高商高2年の遠藤早也乃さん(16)は「アニメ制作に興味があった。ストーリーと主人公の成長を丁寧に描きたい」と話した。


2016年10月24日月曜日


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