宮城のニュース

目指せワインの里 宮城・大和に17年秋醸造所

苗木を植樹する早坂社長(中央)

 仙台市青葉区の農業生産法人が、大和町吉田旦ノ原にブドウ栽培からワイン醸造、販売までを行うワイナリーを建設することになり24日、現地でブドウ苗木の植樹式が開かれた。2017年秋に醸造所、18年にレストランなどもオープンする予定で「ワインの里」として観光拠点化を進める。完成すれば仙台市太白区と山元町に次ぎ、県内で3カ所目のワイナリーとなる。
 この農業生産法人は「みらいファームやまと」。名称は「了美(りょうみ)ヴィンヤード・アンド・ワイナリー」で、町西部の牧場の跡地を借りて整備する。ブドウ畑や醸造所、レストランを合わせた敷地は約15ヘクタールで、県内のワイナリーとしては最大級規模。事業費は2億4000万円。
 ワイナリー建設は、みらいファームやまとの社長で、仙台市で水道工事業や不動産業なども手掛ける会社経営早坂了悦さん(56)が大和町吉田地区出身であることから、「故郷に恩返ししたい」と発案した。
 24日あった植樹式には農業、観光業関係者ら約200人が出席。赤ワイン用の品種メルローと、白ワイン用の品種シャルドネの苗木各100本を植えた。
 第1期植樹として今後、1500本の苗木を植え、最終的には赤ワイン用6品種、白ワイン用5品種で約1万本のブドウを育てる。植樹後、ワインに最適な実が採れるのに3年程度が必要なため、醸造所完成後、当面は他産地からブドウを購入して醸造する。
 本格稼働後は地元で採れたブドウを使い年間約2万リットルを醸造、約2万8000本のワインを生産する計画だ。敷地内では高原野菜や乳製品なども生産する準備を進めており、生産、加工、販売を定着させ、6次産業化のモデルを目指す。
 早坂さんは「元牧場だったこの地は、気候も冷涼、日照時間も豊富で、ブドウ栽培には最適。観光資源として事業を成功に導き、若者の定住化、地元農家支援、中山間地域の活性化に貢献したい」と話している。


関連ページ: 宮城 経済

2016年10月25日火曜日


先頭に戻る