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<駆け付け警護>武器の使用訓練は非公開

報道陣に初公開された「駆け付け警護」の訓練で、国連職員の保護に向かう陸上自衛隊員=24日午後、滝沢市の陸自岩手山演習場

 南スーダンでの国連平和維持活動(PKO)に11月から派遣される陸上自衛隊の部隊の訓練が24日、陸自岩手山演習場(岩手県滝沢市、八幡平市)で公開された。今年3月に施行された安全保障関連法に基づく新任務「駆け付け警護」「宿営地の共同防護」などの訓練で、陸自第9師団第5普通科連隊(青森市)を中心とする部隊が行った。武器を使用する訓練は「手の内を明かすことになる」との理由で公開されなかった。
 駆け付け警護の訓練では、住民が暴徒化し、建物内に残された国連職員を保護する場面を想定した。軽装甲機動車で接近し、拡声器で住民に道を開けるよう警告。要求に従わなかったため、盾を構えた隊員と銃を携行した隊員が、機動車とともに進行して暴徒を排除し、職員を保護した。
 宿営地の共同防護の訓練は、他国軍が宿営地を警戒中に住民が暴徒化したとの想定。陸自は他国軍と共に、投石などをする住民に備えた。他国軍が警告を続けているときに、銃を持った暴徒を陸自が発見、陸自も拡声器を使って警告した。
 現地で行う道路整備作業の様子や、隊員が生活する宿営地を模した場所の風呂や食堂なども公開された。
 陸自によると、武器使用訓練や、より激しい勢力を想定した訓練も行われている。訓練の経緯や内容、進み具合について陸自は明らかにしなかった。
 第9師団第5普通科連隊が主力となる11次隊は、PKOに参加中の10次隊の後続として約350人が派遣される。要員の家族には8月下旬から、青森駐屯地(青森市)などで現地での活動内容の説明があった。
 駆け付け警護など新任務の実動訓練は9月中旬に始まった。政府は現地情勢や訓練の習熟度を勘案し、11月中旬にも新任務を活動内容に加えた実施計画を閣議決定する方針だ。


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2016年10月25日火曜日


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