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<避難解除>スイーツで復興 交流拠点に

女性たちが手作りするプリンなどが人気を集める「みやこじスイーツゆい」

 福島県田村市の都路町商工会が今年3月に開設したスイーツ専門店が健闘している。地元の都路地区は、東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が2014年4月までに全て解除された。地元産の鶏卵を安全性を確認して使うプリンは看板商品に成長した。関係者は「風評払拭(ふっしょく)に向けた交流の拠点にしたい」と意気込む。
 店舗名は「みやこじスイーツゆい」。国道288号沿いの黄色のトレーラーハウスが目印だ。広さ33平方メートルの一つを工房に、もう一つを店舗兼カフェにしている。
 看板商品は、やや硬い食感が魅力の「ゆいプリン」(税別120円)と、卵黄のみを使った滑らかな食感の「リッチプリン」(250円)。多い日には合わせて200個ほどが売れるという。特産のじゅうねん(エゴマ)油を使った「じゅうねんシフォンケーキ」(1ホール1500円)や各種焼き菓子もある。
 いずれも添加物を使わず、東京のホテルの料理長から指導を受けた地元女性ら7人が手作りする。店内やテラス席でも味わえる。
 原発事故からの復興を目指す商工会が、地元農産物を生かした6次産業化の一環で店舗を開設した。整備費は約3000万円で、国や福島県の補助金を活用。レシピの開発や店舗名の考案には地元高校生らが協力した。年間売上高の目標は2400万円で、17年度には株式会社にして独立させる方針だ。
 田村市によると、14年4月までに避難指示が解除された都路地区の居住者は9月末現在で618世帯1616人。原発事故時は994世帯3001人だった。
 店舗主任の遠藤由梨子さん(30)は「都路に戻ってきてほしいとの思いで作っている。地域の交流の場として活用してほしい」と期待を込める。
 営業時間は午前9時半〜午後6時。水曜定休。連絡先は同店0247(73)8380。


2016年10月25日火曜日


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