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被災地再生住民の手で 仙台の町内会が学習会

かつて住民の憩いの場だった汀沈稲荷神社跡地を見学する参加者

 東日本大震災で被災した地域の再生に取り組む仙台市宮城野区岡田の新浜町内会が23日、地元の自然や歴史に触れる学習会を開いた。新浜海岸や貞山堀周辺を巡って石碑などを見学したほか、一帯の自然環境の再生を目指す専門家らの話を聞いた。
 住民主体で地域づくりを考えようと企画した学習会は2回目で、町内会関係者や学生ら約60人が参加。前半はバスで新浜海岸周辺を回った。貞山堀沿いにあり、震災で流失した汀沈(ちょうちん)稲荷神社の跡地では、町内会顧問の瀬戸勲さん(73)がかつて住民の憩いの場として親しまれた歴史を紹介した。
 後半は東北学院大の菊池慶子教授(日本近世史)と教授のゼミで学ぶ学生が、地区に残る石碑や地蔵などに関するフィールドワークを基にした新浜海岸での植林の歴史や人々の暮らし、信仰について報告した。
 新浜地区は400年以上続く半農半漁の地域。震災で被災し、150世帯あった住宅は半分近くに減ったが、町内会が復興に向けた独自のアクションプランや海を生かしたまちづくり計画を作成するなど地域再生に主体的に取り組んでいる。
 瀬戸さんは「先人の思い入れの深い場所だからこそ、流失した神社などを再興させたい。勉強会を開くことで老若男女が集い、地元の歴史を受け継ぐとともに交流を大切にしていきたい」と語った。


2016年10月26日水曜日


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