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<君の朝活は。>手軽さ交流の懸け橋

秋の青空の下、ラジオ体操を楽しむ桜井さん(中央)と参加者ら

◎仙台圏点描(5)/ラジオ体操(仙台市泉区)

 「1、2、3、4」
 朝露が光る将監ふれあい公園(仙台市泉区)に掛け声が響く。ジャージー姿の高齢者ら約50人が、はつらつとした表情でラジオ体操に汗を流していた。
 参加者の輪の中心でひときわ元気に体を動かすのは桜井享侈(きょうし)さん(82)。体操が終わった後もスクワットなどをこなし、健康維持に余念がない。「体操は元気の源。まさに生きがいです」と爽やかだ。
 同公園での体操は16年前、桜井さんと友人の大森康市さん(80)で始めた。口コミで徐々に広がり、体操仲間が増加。ご近所さんだけでなく、夏休みには子どもたちも輪に加わる。大森さんは「地域交流の小さな拠点です」と頬を緩めた。
 3年前からは将監地区の社会福祉協議会が積極的に協力している。体操に姿を見せなくなった高齢者に参加者が声掛けをするなど、地域の見守り活動に一役買っている。
 東日本大震災で被災し、沿岸部から地区内に移住した被災者からも「新しい地域になじむきっかけになった」と好評だ。年齢、性別を問わず、手軽に楽しめる朝のラジオ体操。地域のつながりが薄れる今、新たな存在感を示しつつある。

<メモ>ラジオ体操は毎朝午前6時半開始。仙台市ラジオ体操連盟によると、市内では約50カ所で住民らが常時取り組んでいる。将監ふれあい公園では体操の前後にウオーキングも行う。将監地区では同公園に加え、1丁目公園や2丁目公園など計9カ所で活動している。


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2016年10月26日水曜日


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