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<E番アナの応援席>新入団選手/縁が生む物語 伝えたい

菅生翔平アナウンサー

 先日、プロ野球ドラフト会議が行われ、東北楽天はドラフト1位で神奈川・横浜高の藤平尚真投手を指名しました。今夏の甲子園で宮城・東北高と対戦し、13奪三振の好投を見せました。不思議な縁があるものです。
 この時期、指名された選手がどんな選手なのか、テレビ、新聞などで情報収集するファンの方も多いと思います。
 選手それぞれについて知ることも重要なのですが、個人的には入団選手たちの縁、つながりもチェックするようにしています。
 今シーズン、東北楽天でチームトップの打率を残すなど大活躍したルーキーの茂木栄五郎内野手。茂木と新人野手でしのぎを削ったのがオリックスの吉田正尚外野手です。大学時代は共に大学日本代表メンバー。お互いを意識し合う存在です。
 9月29日、京セラドーム大阪であったオリックス−東北楽天戦で10号ホームランを打った吉田は、二塁を回る時に遊撃手の茂木に何か声を掛けました。
 「10本打ったぞって言いました」と吉田。10本塁打を打ちたいとお互いに話していたようで、「お前も打てよ」というエールだったようです。
 さらに吉田は「新人王は茂木でしょう」と言い切り、「取材しているなら分かるでしょ? 頭いいんですよ、練習も含めて。僕と違って」と笑いながら話しました。「1年目で守ったことない遊撃手であれだけやっている。尊敬しています。来年は僕ももっと試合に出て、負ける気はないですけど」と、たたえるだけでなくライバル心もチラリ。
 茂木も「吉田の動画を(投稿サイト)ユーチューブで見て、あのスイングを参考にしている」とのこと。互いに認め合っていることが分かります。
 ルーキー同士、1シーズン過ごしただけでこれだけのストーリーができるわけです。この縁が生むストーリーをいかに皆さんにお伝えできるかが、実況アナウンサーの腕の見せどころ。また、来季に向けての準備が始まります。(東北放送アナウンサー)


2016年10月26日水曜日


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