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映画で笑顔絶やさない 被災地巡回継続へ

無料巡回上映に取り組む櫛桁理事(奥)

 9月に閉館した岩手県宮古市の映画館「みやこシネマリーン」を運営した「みやこ映画生活協同組合」が、東日本大震災後に始めた無料巡回上映を継続しようと、インターネットで小口資金を募るクラウドファンディングを始めた。目標金額は50万円で、映画使用料や会場使用料に充てる。募集は12月22日まで。
 募った資金を利用するのは同市で高齢被災者を対象にした事業。災害公営住宅などで懐かしの映画を上映し、癒やしと交流の場とする。7月に始め、来年2月までに計約20回開く予定。
 震災後、映画生協は沿岸被災地で400回以上の無料巡回上映を開催した。事業費は9割を岩手県の補助金で賄っているが、残りは自己負担となっている。
 映画生協の櫛桁(くしげた)一則理事は「常設館が閉館して今は収益事業がない。映画の力で被災地を笑顔にするために、皆さんに支えてもらいたい」と呼び掛ける。
 出資額は1人当たり3000円〜3万円。金額に応じてシネマリーンのステッカーや巡回上映の様子が収録されたドキュメンタリー映画のDVDを返礼として用意する。詳細はクラウドファンディングサイト「いしわり」で確認できる。
 シネマリーンは岩手県沿岸で唯一の映画館だったが、入場者数の減少などで9月25日に閉館した。今後宮古市と釜石市の公共施設に映写機を移して定期上映を続ける。


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2016年10月26日水曜日


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