宮城のニュース

<大川小訴訟>石巻市長「重く受け止める」

判決を受けて記者会見する亀山市長=26日午後4時ごろ、石巻市役所

 「市の主張が認められなかった結果について大変重く受け止めている」。大川小津波訴訟判決で、主張が退けられた宮城県石巻市の亀山紘市長は26日、市役所で記者会見し、苦渋の表情を浮かべた。
 亀山市長は午後4時に始めた会見の冒頭で、用意した資料を見ながら「ご遺族の皆さまに心からお悔やみ申し上げる。今後の対応は判決の内容を十分精査し、代理人弁護士と協議して決定したい」と読み上げた。
 判決は「津波の予見可能性はなかった」とする市側の主張を認めず、教員らに注意義務違反があったと指摘した。こうした具体的な争点について、亀山市長は「判決の内容を把握していない」と繰り返し、踏み込んだ言明を避けた。
 東日本大震災以降、市側と遺族の溝は話し合いを重ねても埋まらず、訴訟にまで発展した。2011年6月の保護者説明会で亀山市長が「自然災害の宿命」と発言し、遺族感情を逆なでしたこともあった。
 亀山市長はこうした遺族対応を巡る経過について、「当時の混乱した状況の中でご遺族に不信感を抱かせた」と説明。多くの児童が犠牲になったことに「道義的責任を感じ、おわび申し上げてきた。改めて謝罪するかどうかは判決を精査して検討したい」と語った。
 今後の市の防災対策、防災教育に判決が与える影響については「この悲劇をしっかりと伝承していくことが大きな課題。安心安全なまちづくりに生かすことが私の役割と認識している」と強調した。


2016年10月27日木曜日


先頭に戻る