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<大川小訴訟>傍聴券求め長蛇の列

傍聴券を求めて仙台地裁に入る市民ら=26日午後1時ごろ、仙台市青葉区

 宮城県石巻市大川小津波訴訟の判決公判で、仙台地裁には26日午後1時半ごろ、傍聴券を求める長い列ができた。48席に対して希望者は271人に上り、中には遺族の姿もあった。
 大川小6年だった孫の雄樹君=当時(12)=を亡くした農業佐藤達雄さん(80)=石巻市針岡=は「孫に会えるかもしれない」と裁判所に足を運んだ。5倍超の倍率をくぐり抜けて傍聴券を獲得すると、「後世に残る判決が出ることを期待している」と述べ、法廷に向かった。
 午後3時すぎ、原告勝訴の判決が出ると、佐藤さんは「安心した。大川小の出来事はあってはならないことだと、世界中の人たちに知ってもらいたい」と語った。
 今でも孫が帰ってくる気がして時折、学校を訪れるという佐藤さんは「傍聴券は雄樹が取らせてくれた」と振り返り、目を潤ませた。


2016年10月27日木曜日


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