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<大川小訴訟>学校跡地 献花絶えず

旧大川小の献花台で手を合わせる住民=26日午後3時10分ごろ

 宮城県石巻市大川小の津波被害を巡る訴訟の仙台地裁判決があった26日、児童74人と教職員10人の計84人が死亡・行方不明になった学校跡地には、絶えることなく慰めの花を手向ける人々が訪れた。学校の責任を認め、遺族への賠償を命じた判決を犠牲者に報告し、改めて教訓を胸に刻んだ。
 判決が出た午後3時すぎ、旧大川小を訪れるのは、あの日から数えて三十数度目という仙台市青葉区の学校ボランティア崎山芳男さん(81)が、静かに手を合わせていた。
 「ここに来るたび、なぜ裏山に逃げなかったのかと悔やむ。子どもは大人が守らなければならない。遺族に寄り添う判決が出てほっとしている」。目に涙が浮かんでいた。
 石巻市渡波の無職阿部栄さん(69)は旧大川小で判決を聞き、「人災という側面もあった。行政は控訴せず、判決を受け入れてほしい」と話した。
 語り部タクシー運転手藤畑一彦さん(58)=石巻市蛇田=はこの日、弔問客2人を旧校舎に案内した。
 「計り知れない悲しみがあったと思う」と遺族をおもんぱかる藤畑さん。校舎は震災遺構として市が保存する方針を示しており、「今後もここであったことをできるだけ詳しく伝えたい」と誓った。


2016年10月27日木曜日


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