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南三陸初のカキ小屋開店 被災民宿を再建

カキの収穫作業を見学できる体験船
蒸し焼きにしたカキのむき方を客に教える佐々木さん(左)

 宮城県南三陸町では第1号のカキ小屋で、カキの養殖体験と組み合わせた「南三陸牡蠣倶楽部(かきくらぶ)」が17日、同町志津川の袖浜地区にオープンした。東日本大震災で被災した民宿を再建し、町内初のカキ小屋も手掛けることになったカキ漁師佐々木昌則さん(49)は「志津川のカキを思う存分楽しんでほしい」と来店を呼び掛ける。

 志津川湾のカキ養殖施設を体験船で回って生育の様子を見学した後、収穫作業を手伝う。小屋ではその日に採れたカキを蒸し焼きにする。生食用でも出荷できる新鮮なカキを3時間食べ放題で味わえる。
 オープン日に柴田町から友人と訪れた看護師相沢美貴子さん(41)は「初めてカキの食べ放題に来た。生産地に来ると、新鮮なものが食べられておいしい」と話した。
 佐々木さんが袖浜地区で経営していた民宿「向(むかい)」は津波で被災した。養殖棚や船も流され、一時は再建を諦めかけたという。
 妻の実家がある広島県に避難した際に同県産のカキを食べ、生産地を巡るうちに養殖への情熱が再燃。改めて志津川湾産カキの良さを知り、再起を決意した。
 2015年3月、元々あった場所の近くに民宿「明神崎荘」を開業。カキ小屋を設けるには人手が足りなかったため、被災地ツーリズムを担う一般社団法人KOTネットワーク本吉の阿部寛行代表(55)の支援を受けた。
 佐々木さんは「ようやくオープンできた。南三陸のカキはくせがなく、すっきりとした味わいが特徴。地元のお客さんにも来てほしい」と語る。
 午前9〜11時の体験船は2000円、午前11時〜午後2時のカキ食べ放題は3000円。予約は3日前まで。当日に牡蠣倶楽部の会員に登録する。会費は無料。格安のカキが購入できるほか、メールやSNSで情報が受け取れる。今年の体験船は11月23日、食べ放題は12月20日まで。
 連絡先は佐々木さん0226(46)6331。


2016年10月27日木曜日


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