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<メガホン>松本に吉報届かず 涙を力に

【仙台大7−0工大】1回表仙台大1死二塁、松本が内野安打を放ち、リーグ通算安打を単独2位の104本とする=2016年9月3日

 吉報は届かなかった。20日のプロ野球ドラフト会議。仙台六大学野球リーグで通算安打記録(114本)を25年ぶりに更新し、120本まで伸ばした仙台大の左の強打者、松本桃太郎(21)は指名されなかった。
 松本は運命の日の夜を振り返った。落胆する姿に森本監督やチームメートが励ましてくれた。「次は絶対プロに行ける」「見返してやろうぜ」。優しい心遣いに感じ入り、部屋で布団をかぶって泣いた。「悔しさより、仲間の思いがうれしかった」
 22、23日には明治神宮大会出場を懸けた東北地区代表決定戦に出場。チームは決勝で富士大に敗れたが、「桃さん(松本)の分まで頑張って神宮に行く」(1年生右腕の稲毛田)と一丸となって戦った。「すっきりした」と松本。学生野球に悔いはない。
 春からは社会人のホンダ鈴鹿(三重県鈴鹿市)に進む方向だといい、ドラフト指名が解禁となる2年後に向けて力を磨く。「上位指名される選手になりたい」と決意する。
 別れ際、健闘を願い握手を交わした。バットを数多く振った証しであろう、ごつごつした左手の感触から、新たな闘志が伝わった。
(原口靖志)


2016年10月27日木曜日


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