福島のニュース

<全町避難>富岡町に路線バス来春開設

協定書を交わす宮本町長(右)と高萩常務

 東京電力福島第1原発事故で全町避難する福島県富岡町は26日、いわき−富岡間など2系統の路線バスを開設すると発表した。運行開始予定は2017年4月1日で、目標にする帰還開始時期に合わせる。町から受託して運行を担う新常磐交通(いわき市)が21日、路線認可を国に申請した。
 2系統のうち「富岡町内循環線」は、診療所や町役場など復興拠点の主要施設を回る。運行は1日6回で高齢者ら交通弱者をサポートする。
 「急行いわき−富岡線」はJRいわき駅と富岡駅を結ぶ41.5キロの長距離線。1日2往復を計画する。
 いわき市に避難する町民は約6000人。避難指示解除後もすぐに戻れず、自宅の修繕に通ったり、町内の事業所へ通勤したりする例が多くなるとみられる。
 町は2系統の開設で町内、町外の双方の居住者の暮らしを支える方針。長距離線は、いわき市内の町役場支所近くを経由するなど運行ルートも配慮する。
 町と新常磐交通は26日、同社本社で運行協力の協定を締結した。宮本皓一町長は「住民の交通環境を整える上で大きな前進だ」と強調。高萩孝一常務は「安全最優先で運行し、町の要請に応えたい」と述べた。


2016年10月27日木曜日


先頭に戻る