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いじめと不登校 宮城ともにワースト2位

 文部科学省が27日に公表した2015年度の児童生徒問題行動調査で、東北6県の国公私立小中高校と特別支援学校が把握したいじめは、前年度から3961件増え、3万1174件となった。暴力行為は小中高校で421件増の2180件、不登校は小中学校で311件増の8443件だった。児童生徒1000人当たりの件数は宮城がいじめ、不登校ともに全国で2番目に多かった。
 東北6県の暴力行為、いじめ、不登校の調査結果は表の通り。いじめは青森を除く5県で昨年度から増加し、宮城、山形、福島などで過去最多を更新。岩手は昨年度から倍増した。
 1000人当たりの件数(全国平均16.4件)は、宮城が70.8件で京都府の90.6件に次いで全国ワースト2位。山形が48.4件で同3位だった。福島は5.8件で、全国で6番目に少なかった。
 宮城は小学校が68件増の1万4613件、中学校が22件減の2782件、高校が29件増の303件で続いた。全国的に相次ぐいじめ自殺を受け、県教委は12年度から県内の小中学校に実態調査を毎月するように促している。担当者は「認知することがいじめ防止の第一歩で、県を挙げて把握に努めている」と強調する。
 前年度から倍増した岩手の県教委は「児童生徒がふざけ合っていると認識していた事例も、いじめと認定するようにした」と説明。一方で「1件もない学校が3割あり、さらに指導が必要」との見方を示す。
 件数が少なかった福島の県教委は「東京電力福島第1原発事故後、いじめの増加が懸念されたが、スクールカウンセラーを配置するなどした取り組みなどが結実している」と話す。
 不登校は青森、岩手、宮城、福島の4県で増えた。宮城は1000人当たりの件数(全国平均12.6件)が15.4件で全国2位。県教委は「友人関係や学力、家庭環境など要因は複雑多様で特定が難しい」と説明した。
 秋田は22件減り、1000人当たりの件数は全国で最も低い8.9件。県教委は「児童生徒が課題を設定し、少人数で討論する『探究型授業』の導入で、授業や学校が楽しく感じられている」と分析する。
 暴力行為は青森、岩手、宮城、福島で増加。1000人当たりの件数は宮城の4.5件が東北最多で、秋田は0.6件で全国で最も少なかった。内訳は児童生徒間の暴力が1345件、器物損壊444件、教師への暴力327件と続いた。


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2016年10月28日金曜日


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