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<台風10号>地元の味で結束 炊き出し計画

テーブルや椅子を並べ、炊き出し会場の準備をする商店会メンバー=27日、岩泉町岩泉

 台風10号豪雨で甚大な被害に遭った岩手県岩泉町岩泉地区の住民交流を目的に、同地区の「うれいら商店会」が被災から2カ月の30日、炊き出しを開催する。空き店舗で昔ながらの郷土料理や自家製の漬物を提供し、避難生活が長引く被災者らに味わってもらう。
 同町を支援するいわてNPO災害支援ネットワークと商店会の共催。当日は水を加えて練った小麦粉にニンニクみそを付けて食べる「かっけばっと」やホルモン鍋などを並べ、バイキング形式で振る舞う。
 うれいら通り商店街は町役場の北西約600メートル。被害は少なかったが、隣接する向町集落では73軒の民家が浸水。避難所となっている町民会館では自治会が当番制で食事を用意しているが、被災家屋の2階などで暮らす在宅避難者は総菜やレトルト食品が中心の生活を送る。
 27日は、店主ら8人が炊き出し会場となる旧スポーツ用品店に集まった。2時間かけて床や壁を丁寧に拭き、椅子60脚とテーブル20台を並べた。牛乳店の八重樫和子さん(66)は「温かい食事をたくさん食べ、力をつけてほしい」と話す。
 「うれいら」は近くにある宇霊羅山にちなんだ伝統の名称。商店会の八重樫康会長(65)は「被災から約2カ月がたち、住民の気持ちは落ち着いてきた。復旧に向け結束するきっかけにしたい」と意気込む。
 応援する災害支援ネットワークの寺井良夫共同代表(59)は「支援が難しい在宅避難者にこそ、栄養のある食事を届けたい」と話す。29日午後5〜7時には災害ボランティアを対象に、同じメニューで炊き出しをする。


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2016年10月28日金曜日


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