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<仮設住宅>仙台の全入居者が退去

市職員らが見守る中、退去手続きを終えた鈴木さん(中央)=28日午後4時25分ごろ、仙台市宮城野区の岡田西町公園仮設住宅

 東日本大震災の被災者が暮らした仙台市内のプレハブ仮設住宅から28日、全入居者が退去した。プレハブ仮設住宅の解消は、津波被害を受けた宮城県内の沿岸市町では岩沼市に次いで2例目。仙台市は来年3月末までに市内全18カ所の仮設住宅団地のプレハブ解体、撤去を目指す。
 宮城野区の岡田西町公園仮設住宅で28日夕、最後の入居者だった建設業鈴木正典さん(40)一家が市建設公社に住戸の鍵を返し、退去手続きを終えた。5年4カ月暮らした鈴木さんは「ここにはもう戻ってこないだろう。ちょっと寂しい」と話した。
 市内では2011年4月完成のあすと長町(太白区)を皮切りに、18カ所で計1505戸のプレハブ仮設住宅が整備された。ピーク時の12年3月末には、1346世帯3042人が暮らした。
 市は入居者への戸別訪問や情報提供などで住まいや生活の再建を支援。今年7月には市内で最後に完成した六郷災害公営住宅(若林区)への入居が始まり、仮設住宅の解消が進んだ。
 あすと長町仮設団地で17日に住宅の解体作業が始まったのを皮切りに、残る17団地でも11月以降に解体作業が本格化する。
 一方、市内では今月1日現在、借り上げの民間賃貸住宅や公営住宅などの「みなし仮設住宅」に1029世帯2369人が住む。市仮設住宅室は「今後も今までと変わらず、入居者への支援を続ける」と話す。


2016年10月29日土曜日


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