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<トップに聞く>安心安全分野に注力

新野隆(にいの・たかし) 京大卒。77年NEC入社。金融ソリューション事業本部長、代表取締役執行役員副社長などを経て、16年4月から現職。62歳。福岡県出身。

◎NEC 新野隆社長

 4月に就任したNECの新野隆社長(62)は、仙台市内で河北新報社の取材に答えた。人工知能(AI)技術などを社会の課題解決に生かす「社会ソリューション事業」を主力事業として強化する考えを示し、「国や企業の良きパートナーとなり、世界に貢献していきたい」と語った。(報道部・保科暁史)

 −NECにおける東北の位置付けは。
 「グループ会社を含めて東北では6000人以上が勤務しており、ものづくりとソフトウエア開発の拠点だ。福島市のNECネットワークプロダクツで製造している通信機器は世界100カ国以上に輸出されている。東北から世界へ、多くの製品を出している」

 −成長を見込む分野は。
 「NECはパソコンや携帯電話、プロバイダーといった一般消費者向けのブランドイメージが強かった。3年ほど前から橋やトンネルなどインフラの検査や、電力需要予測システムなどエネルギー管理といった社会ソリューション事業を強化している」
 「特に注力しているのがセキュリティーの領域だ。顔認証システムでは世界一の技術力を持つ。リオデジャネイロ五輪があったブラジルでは14空港で導入された。世界中の驚異になっているサイバー攻撃のセキュリティーにも力を入れる」

 −東北での今後の事業展開は。
 「ICT(情報通信技術)と農業は生産性の向上などで連動する部分が大きい。イチゴを生産する農業法人GRA(宮城県山元町)とは生産管理などで協力している。農業分野で力を発揮していきたい」
 「東日本大震災からの復興は今後、インフラの復旧などの土木・建築部門よりも、ICTを活用する場面が増える。新しい価値を生み出すにはお客さまと『共創』することが重要。東北の企業や自治体とも一緒に取り組みたい」

 


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2016年10月29日土曜日


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