宮城のニュース

<杜の都のチャレン人>経験積み役立ちたい

仲間と共に商店街イベントを支える菅原さん(左から2人目)=仙台市若林区

◎ボランティア活動で地域を盛り上げる 菅原詢さん(21)

 穏やかな笑みを浮かべ、さりげなく簡潔に指示を伝える。押し付けがましさを少しも感じさせない。9月下旬、仙台市若林区連坊小路でむにゃむにゃ通り商店街商興会が主催したイベント。大学生ボランティアのリーダーとして、スーパーボールすくいや綿あめなどの遊び場コーナーを仕切った。
 東北学院大の3年生。仙台市周辺の大学生140人ほどが属するボランティアグループ「@plus(アプラス)」の代表補佐を務める。1年生の冬に加わって以来、活動にのめり込んでいる。
 今までに出向いたのは、地域のごみ拾いや児童館の企画など50回以上。この日集まったメンバーも、無料通信アプリLINE(ライン)での呼び掛けに応えてくれた有志だ。「ボランティアは強制ではない。楽しくやるのが一番じゃないですか」
 高校時代からの友人の見立てはこうだ。「以前は物静かで、前に出るタイプでなかった。変わりましたよ」。自身も認める。「失敗するのが嫌で、なるべく無難に振る舞っていました」。ボランティア活動がきっかけだろうか、気付けば何も恐れず進んでいた。
 8月にはヒッチハイクで熊本に向かった。計29台の車に乗せてもらい、2週間かけて到着。道すがら東京や名古屋、大阪の有名商店街の路上に陣取り、自ら撮影、加工した風景写真を並べた。売上金は熊本地震の支援に充てると呼び掛けて60枚を売り切った。3万円全額を熊本で寄付した。
 国内屈指の商店街はどこも独特の魅力を発散していた。「初めこそ勇気を要しましたが、居続けて空気になじみました」。経験が今回の商店街イベントにも生かされたと思っている。
 卒業まで1年余り。将来はまだ模索中だ。「見聞を広げ、経験を積み、仙台のまちづくりにいつかは役立ちたいですね」。スマートな語り口に気負いはない。(志)

<すがわら・じゅん>95年仙台市生まれ。泉高卒。14年東北学院大入学、教養学部地域構想学科3年。11年発足のアプラスは、児童館や小学校、地域イベントなどを支援する。好きな言葉は「ネバーギブアップ」。泉区在住。


関連ページ: 宮城 社会

2016年10月29日土曜日


先頭に戻る