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<北海道新幹線>高速走行延期 青森県議不満も

 国土交通省は、北海道新幹線が青函トンネルを含む貨物列車との共用走行区間(82キロ)で2018年春に1日1往復の高速走行を実現するとしていた計画を取り下げ、3年程度先延ばしする方針となったことを28日、青森県議会全議員に説明した。具体的な質疑応答は来週に予定されているが、県議側から国の姿勢に不満も漏れた。
 国交省鉄道局の担当者によると、共用区間の軌道整備や貨物列車の誤進入を防ぐシステムの改修作業などに時間を要することが延期の主な理由。
 高速走行で営業運転するには、レールの損傷原因になる金属疲労層を削り取る軌道整備が必要だが、夜間に行う同区間の保守作業時間(1日約2時間半)では足りないという。トンネル内でのすれ違いや衝突を避けるための貨物列車の誤進入防止システムも、導入までには信号回路の試験をする必要があり、時間がかかる。いずれも完了は19年度になる見通しという。
 17年度に線路上の安全を短時間で確認できる「高速確認車」が完成、高速走行に必要な軌道整備を実施する。18年度上期をめどに、青函トンネル内下り線で高速走行試験を目指す。
 説明会後、新幹線・鉄道問題対策特別委員会委員長の成田一憲県議は「安全の確保は当然であり、既に検討されているものだと思っていた。国はこれまで何をやってきたのだろうか」と不満をあらわにした。
 三村申吾知事は「多額の費用負担をしてきた地元として大変残念だが、安全面で課題が示された点は重要だと考えている」と話した。安全対策に必要な追加費用の負担の可能性については「これまでの支出に含まれているものと認識している」と述べた。


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2016年10月29日土曜日


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