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大船渡・綾里の海産物 岩手内陸で

綾里漁協のアンテナショップ。浮き球を使った明かり、大漁旗など装飾に工夫を凝らす=花巻市

 東日本大震災で被災した大船渡市三陸町の綾里漁協のアンテナショップが11月初め、花巻市に開設されるのを前に、29、30の両日にプレオープンする。同じ岩手県の内陸部に新鮮な海産物を直送し、交流と販路拡大を目指す。
 店名は「りょうり丸」。綾里漁協の定置網で漁獲した旬の魚やワカメ、「恋し浜」ブランドで知られるホタテなどの養殖物を販売。食堂もあり、海産物をその場で焼いて味わえる。
 開設を提案したのは、地元漁師と共に震災の海中がれき撤去に取り組んだボランティアダイバーの佐藤寛志さん(42)=花巻市=。海産物に魅せられ販路開拓を後押ししようと、漁協側と一緒に運営会社「あやかぜ」を設立し、社長も務める。
 震災で、綾里漁協も船や養殖施設、漁港施設などが甚大な被害を受けた。生産設備は復旧したが、福島第1原発事故の風評被害の影響など課題に直面する。
 佐藤さんは「他県から沿岸部に来る人が少なくなっているからこそ、岩手で結び付きを強めなければならない。漁師とつながれる場所にしたい」と力を込める。同漁協の佐々木靖男組合長(70)は「鮮度のいい綾里の海産物を、内陸で食べてほしい」と新たな船出に期待する。
 店舗は花巻市の漬物製造「道奥(みちのく)」の空き施設を活用する。29、30日は午前10時開店。「進水式」と名付けイベントを開く。正式オープンは11月4日の予定。連絡先は0198(29)6381。


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2016年10月29日土曜日


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