岩手のニュース

<台風10号>被災地食材の料理で応援

カキの貝殻に盛り付けられた短角牛の薄切りステーキ

 台風10号豪雨で被災した岩手県岩泉町や久慈市の生産者を支援しようと、県内などのシェフたちが28日、盛岡市のイタリア料理店「dacotta(ダコッタ)」で食事会を開き、被災地産食材を使ったフルコースを提供した。被災から30日で2カ月。収益全額を農家や漁業者に寄付し、再建に役立ててもらう。
 同市のイタリア料理店「Ristorante SHIKAZAWA(リストランテ シカザワ)」の鹿沢靖幸さん(36)ら県内のシェフ4人が中心となって企画した。鹿沢さんが東日本大震災の復興支援イベントを通じて知り合った石巻市と東京のシェフ3人も協力した。
 食材は各シェフが被災地に出向き、農家や漁業者約30人から買い付けた。久慈市山形町産の短角牛の薄切りステーキなど計8品の料理が、次々とテーブルに運ばれた。
 紅色の皮が特徴の岩泉町安家地区の伝統野菜「安家(あっか)地大根」で色付けしたポタージュや、同町で冬場の保存食とされるドングリを粉末状にして練り込んだパスタも登場。趣向を凝らしたフルコースは1人前1万5000円で、参加した市民約30人が舌鼓を打った。
 鹿沢シェフは「以前から被災地産の食材を店で使っていたので、何か恩返しをしたいと思っていた。被災地の食材と食文化に興味を持ち、足を運んでもらえたらうれしい」と話した。
 収益は生産者たちと相談し、配分や活用方法を決めていくという。


関連ページ: 岩手 社会

2016年10月29日土曜日


先頭に戻る