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子育て中の母親「門前払い」語ろう会で不手際

 岩手県遠野市が子育てをテーマに24日開催した「市長と語ろう会」で、市職員が来場者に「事前に選ばれた市民以外は傍聴に限る」と誤って伝え、訪れた子育て中の母親が参加を諦めていたことが28日、明らかになった。本来は誰でも意見を言える場だったが、市の内部で趣旨が徹底されていなかった。「子育てするなら遠野」をスローガンに掲げる市の不手際に、落胆の声が上がっている。
 語ろう会は24日夜にあり、事前に決まっていた保育関係者約15人が出席した。一般来場者も自由に意見を語れる段取りだったが、子育て総合支援課の職員は訪れた母親に「傍聴のみ可能です。市の広報誌にも書いています」と説明した。広報誌にそうした記載はなく、職員の勘違いだった。訪れた子連れの母親ら4人は、市長に要望を直接伝えられないと分かると参加を諦めて会場を後にした。
 市の子育て施策に提言できる貴重な機会が奪われ、門前払いを食らった格好。母親の一人は「傍聴だけでは意味が無いと思って帰った。医療や託児制度に関し、市長に聴いてほしいことはたくさんあったのに」と嘆く。
 市は近年、語ろう会を地域別に開いてきたが、顔ぶれがマンネリ化。きめ細かく市民の声を拾うため、本年度はテーマ別にも開催するのが目玉だった。
 本田敏秋市長は28日の記者会見で「職員同士の連携、認識が不十分だった。ご迷惑を掛け、大変申し訳ない」と陳謝した。


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2016年10月29日土曜日


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