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<弘前城>石垣解体の準備進む

プレイベントで行う石曳きのリハーサル。「曳けやー」の合図で、工事関係者が綱を引き、石を動かした=26日

 弘前市の弘前城本丸石垣の解体修理工事が来春本格化するのを前に、準備作業が進められている。市は昨年の天守曳屋(ひきや)に続き、石垣の解体も公開しながら誘客促進を図る。30日と11月3日には「石曳(ひ)き」や石のナンバリング作業を体験できるプレイベントを実施する。

 弘前城本丸の石垣は、一部に膨らみがみられ、大地震が起きれば崩壊する恐れがあるため、天守真下から東面にかけての100メートルと南面の10メートルの範囲で解体修理する。昨年、天守を70メートル移動させる曳屋を終え、本年度は石垣解体の準備を進めている。
 今月中旬から3000個の石を取り外して元の位置に戻すための「墨入れ」と、一つ一つにテープを貼って番号を書き込むナンバリング作業に取り掛かっている。
 プレイベントでは、藩制時代の作業の様子を再現し、参加者に体験してもらう企画を用意。約2〜2.5トンの石を「修羅」と呼ばれる特殊なそりに載せて引く石曳きと、高所作業車に乗って行うナンバリング作業を体験しながら学べる。石垣の形状や種類について専門家や職人が説明するセミナーなどもある。
 解体は来春から2019年にかけて行い、膨らみの原因などを検証した上で石を積み直し、21年度に天守を元の位置に戻す。23年度に修理事業が完了する予定。
 市最大の観光スポットで工事が長期間続くため、市は工事の過程も観光コンテンツとして活用する。昨年は「曳屋ウイーク」と銘打ち、市民や観光客が綱を引いて天守を実際に移動させるイベントを開いた。積み直しに関わる体験型イベントも検討する。


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2016年10月30日日曜日


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