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<東京パラ>バド鈴木復帰 世界ランク4位

6年ぶりの優勝を目指すアジア選手権に向け、練習でスマッシュを放つ鈴木=仙台市の七十七銀行研修所体育館

 右腕に先天性の機能障害がある七十七銀行(仙台市)バドミントン部の鈴木亜弥子(29)が、2020年のパラリンピック東京大会を目標に技を磨いている。世界の第一線で活躍後、一度は引退したが、東京大会の正式競技採用を機に復帰し、現在は世界ランキング4位。「東京大会で金メダルを取りたい」と夢を描き、11月22日からのアジア選手権(北京)に出場する。
 隔年開催のアジア選手権は世界選手権に次ぐ格の高い大会。鈴木は上肢障害(SU5)のシングルスにエントリーし、国際大会の優勝経験者を含む日本、中国の5人によるリーグ戦で優勝を争う。6年ぶりの頂点を目指し、「中国にはランキングで計れない実力の選手もいる。戦うのが楽しみ」と意気込む。
 サウスポーの鈴木は、生まれつき右腕を肩から上に上げたり肘を伸ばしたりできない。ラケットを持つ利き腕と反対の腕で体のバランスを取れないハンディを、持ち前の体幹の強さと独特のバランス感覚で補う。鍛え上げた左腕で放つスマッシュは強烈で、草井篤監督は「シャトルの速度は他の選手の1.5倍はある」と舌を巻く。
 埼玉県越谷市出身。小学3年から健常者に交じってプレーした。埼玉・越谷南高3年の時に全日本ジュニア選手権のダブルスで準優勝し、東京経済大3年でパラ競技に転向。09年の世界選手権、10年のアジアパラ競技大会を制し、達成感を得て同年限りで引退した。
 会社勤めをしていた14年、パラリンピック東京大会の正式競技採用を知った。「メダルを取る好機を逃して後悔したくない」と復帰すると、今年2月の日本選手権を制し、国際大会で2連勝。競技に専念できる環境を求め、5月に日本リーグ2部の七十七銀行に加入した。寮生活をしながらプレーに打ち込んでおり、「良い環境で高いレベルの選手と練習できる」と喜ぶ。
 リオデジャネイロ五輪では、女子ダブルスで宮城・聖ウルスラ学院英智高出の高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)が金メダルを獲得し、競技熱が高まっている。鈴木は「2人に続き、パラバドミントンも盛り上げていきたい」と目を輝かせた。(原口靖志)


2016年10月31日月曜日


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