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国境越え当選祈願 パラオ副大統領選へエール

昨年11月に山辺町を訪れ、親戚の安達さん(右)と懇談したアダチ氏

 11月1日に投票があるパラオ共和国の副大統領選挙に、山形県山辺町の住民が関心を寄せている。立候補者の一人、ヨシタカ・アダチ氏(55)は、同町出身で国際司法裁判所長を務めた安達峰一郎(1869〜1934年)の遠縁。アダチ氏はこれまで数回、先祖の墓参りなどで同町を訪ねており、町長や親類が激励のエールを送る。
 同国の副大統領は、大統領選に併せて実施される選挙で選ばれる。在日本パラオ大使館によると9月下旬の予備選挙の結果、コロール州知事を務めるアダチ氏と上院議員のレイノルド・オイローウ氏の決選投票が行われることになった。
 アダチ氏は日系3世で、1917年に真珠養殖のためパラオに渡った安達貞二さんの孫。2006年にコロール州の知事に就任した。貞二さんの曽祖父と、峰一郎の父がはとこに当たる。
 昨年11月に来日したアダチ氏は、同州議会議長らとともに宮城県南三陸町を訪れ、生ごみを活用するバイオガス施設「南三陸BIO(ビオ)」を視察。山辺町にも足を延ばし、親戚の安達きう子さん(79)宅を訪問。墓参りもした。
 安達さんは「副大統領選への立候補を考えているという話を聞いた。遠くの国だが、同じ家系から副大統領が誕生すれば名誉なことだ」と声を弾ませた。
 アダチ氏と面識がある遠藤直幸山辺町長は「山辺にゆかりがある人が立候補していると聞き、誇りに思う。日本、そして山形とパラオを結ぶ架け橋になってほしい」と当選を願った。

[パラオ共和国]西太平洋にある面積488平方キロの島国。人口約2万1000。日本が終戦まで約30年間統治した歴史があり、日系人や日本語を理解する人が多い。昨年4月、天皇、皇后両陛下が訪問し、日本政府が建てた「西太平洋戦没者の碑」に供花し、追悼された。


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2016年10月31日月曜日


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