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<里浜写景>心地よい潮風も芋煮の風味

海岸で芋煮を楽しむ家族連れ。景色や潮風が食欲をかき立てる
海岸で芋煮を楽しむ家族連れ。景色や潮風が食欲をかき立てる

 芋煮は、東北の秋の風物詩。仲間で鍋を囲む光景は紅葉が見頃を迎えた山沿いの河原などで見られるが、山形県鶴岡市では海岸線でも楽しんでいる。
 「かつては予約を受け、お客さんが待つ浜まで芋煮の鍋を運んでいました」と地元の旅館当主で、庄内浜文化伝道師協会会長を務める石塚亮さん(64)。20年以上前までは、大勢の人でにぎわう時期もあったという。
 見渡す限りの水平線。心地よい潮風が吹き抜け、鍋の風味が一段と増す。磯でのんびりと釣り糸を垂らしながら、秋の味覚を満喫するのも一興だ。
 10月の週末。同市の会社員佐藤和正さん(37)は家族5人で訪れた。「朝起きたら天気が良かったので。子どものころから毎年のように、この辺りで芋煮をしています」。熱々の芋煮を頬張ると、自然と笑顔が広がった。
(文と写真 写真部・安保孝広)

[メ モ]山形県は芋煮発祥の地とされ、山形市では大鍋を使った「日本一の芋煮会フェスティバル」が開かれる。県内でも地域によって材料や味付けは異なる。一般に内陸は牛肉でしょうゆ味だが、養豚が盛んな庄内は豚肉でみそ仕立て。キノコ類や厚揚げなどが入るのも特徴だという。


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2016年10月30日日曜日


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