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<酒田大火40年>復興の歩み振り返る

酒田大火の復興プロセスを振り返ったフォーラム

 山形県酒田市の中心商店街を焼き尽くした「酒田大火」の復興に関わった有識者3人によるフォーラムが30日、東北公益文科大であった。
 火災があった1976年に延焼研究のため現地入りした室崎益輝神戸大名誉教授らが大火から40年を記念して企画し、約60人が参加。復興計画の立案に携わった平井邦彦長岡造形大名誉教授と、災害復興学会会長の中林一樹明治大特任教授が火災の様子や復興プロセスを語った。
 平井氏は「酒田は国と地元自治体、被災者がうまくかみ合い、2年半で復興したまれなケース。区画整理事業の熟練者が多かったことや市民自治の伝統、丁寧な広報などが背景にあった」と振り返った。
 中林氏は大火から10年後に行った住民・事業者向けアンケートの結果を示し「建物の再建は早かったが、収入や売り上げの回復は鈍かった。商店街の再建の在り方に批判もあるが、自動車社会の到来で中心部の購買人口が減少したことも大きい」と解説した。
 その上で「酒田の街づくりに、地方都市の防災や復興を考える場所という発想を取り入れてもよいのではないか」と提言した。
 室崎氏は「大火の復興には賛否両論あるが、地域の復興は商店街の復興なしにありえない。酒田の歩んできた道は東北の人にこそ知ってほしい」と語った。


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2016年10月31日月曜日


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