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仙台駅東の発展先取り 不動産出店相次ぐ

9月にオープンした三井不動産リアルティ東北の店舗=仙台市宮城野区榴岡4丁目

 仙台市宮城野区のJR仙台駅東口で不動産会社が店舗を開設する動きが相次いでいる。昨年12月に市地下鉄東西線が開業して市東部の開発が進んでいることに加え、仙台駅の東西自由通路が今年3月に生まれ変わり、東口への人の流れが活発化している背景がある。将来の発展を先取りしようとの思惑も見え隠れする。(報道部・安住健郎)
 東急リバブル(東京)は4月、駅東口のロータリーに面したビルに新店舗「仙台東口センター」を開いた。角田丈誌東北支店長は「若林区の荒井地区で大規模な再開発が進むなど、市東部に大きなマーケットが生まれつつある。駅東口に店舗を構える意義が出てきた」と説明する。
 東西線開業後に不動産取引が活発化しつつある状況は、沿線の地価上昇に表れている。9月に国土交通省が発表した7月1日時点の基準地価で、住宅地の上昇率は東西線連坊駅に近い若林区裏柴田町が全国5位、薬師堂駅近くの同区大和町が8位に入った。
 同社が出店で重視するのは「想起率」という考え方。「他社に先駆けて看板を出し、『東口なら東急リバブル』と思ってもらえるようにしたい」と角田支店長は言う。店はビル4階の「空中店舗」だが、駅に面した外階段に青い看板を掲げ、存在感をアピールする。
 開店から半年の売り上げは目標を上回り、成果も出始めた。取引はマンションや一戸建てを売却するケースが中心。若林区の物件を売って他地区に転出するケースが目立つという。
 三井不動産リアルティ東北(仙台市)は9月、「三井のリハウス」仙台駅東口センターを、東西線宮城野通駅の出口に近いビル1階に開設した。
 きっかけは、絶好の立地に「路面店」の物件が出たこと。大下和之社長は「東口への進出はまだ早いと思っていたが、この場所を逃すわけにはいかなかった」と明かす。
 100坪を超える広い店舗に営業マンはまだ4人。「東西線沿線は確かに可能性を秘めているが、開発のスピードは決して速くない」と大下社長。出店は先行投資の意味合いが強い。
 「東西線は沿線に大きな商業施設がなく、乗車率が伸び悩んでいる。街並みができる5〜10年後が勝負」と東急リバブルの角田支店長も言う。
 ただ、先を見据え、乗り遅れまいと東口への出店を決める不動産会社は今後も続きそうだ。東海住宅(千葉県)が11月に支店をオープンさせるほか、「大手にも出店の動きがある」(地元不動産関係者)という。


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2016年11月01日火曜日


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