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<青森市長辞職>議会と対立 年々深まる溝

退任を前に記者会見する青森市の鹿内博市長

 【解説】青森市の複合商業施設「アウガ」の公共化を見届けることのないまま、鹿内博市長が辞職した。6月末の辞意表明後、7月上旬に浪岡区長、8月末に副市長2人が相次いで辞任。両副市長不在のまま市議会9月定例会が開会するなど、混乱に歯止めをかけられなかった。
 市長就任後は官製談合問題の追及やJR青森駅周辺事業の見直しに取り組み、非保守系層の支持を得た一方で、一部市議との対立は年々深まっていった。最大の目標の一つだった「旧県青年の家取得」の断念や修正を余儀なくされた本年度当初予算案など、議会との関係は悪化の一途だった。
 「金なし、地位なし、組織なし」と25歳で市議に初挑戦。街頭演説で支持を広げ、圧倒的強さで選挙を勝ち抜いてきた。しかし特定の組織を持たない活動は、各方面を調整し、部下を活用する立場の県都の首長としての弱点となった。
 1000億円超の一般会計予算と約3000人の職員を擁する青森市という組織を手にしたとき、輝きは次第に失われていった。
 アウガや市庁舎建て替え問題など、議員の理解を得られていない課題は残ったままだ。次の市長には円滑な市政運営力が求められる。(青森総局・横川琴実)
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 青森市の第三セクターが運営する複合商業施設「アウガ」の経営不振の責任を取り、鹿内博市長(68)が31日、辞職した。退任記者会見では任期半ばで去る無念さものぞかせながら、「職員や市民の協力で、市民参加型の市政を進めることができた」と感謝の言葉を述べた。


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2016年11月01日火曜日


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