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<台風10号>施設水害時の避難指針を策定

水害対策強化のために策定した指針

 台風10号豪雨で岩手県岩泉町の高齢者グループホーム「楽(ら)ん楽(ら)ん」の入所者9人が犠牲になったことを受け、日本認知症高齢者グループホーム協会岩手県支部は、水害時の避難手順などを定めた統一指針を策定した。「避難準備情報」が発令された段階での避難や避難先の確保、地域住民との連携強化などで要援護者の命を守る。
 高齢者らの避難を促す避難準備情報は「避難開始情報」と捉え、消防団からの呼び掛けなどで早めの避難を徹底する。地域住民には入所者や在宅の高齢者の移動を支援してもらう。
 各施設は避難計画について自治体や地域住民、民生委員らと協議する。避難場所は指定避難所に限定せず、横になるスペースや車いす用トイレの有無などを考慮して選ぶ。渋滞予想道路や浸水区域を避けて避難経路を設定する。地域の避難訓練にも参加し、日頃から連携を深める。
 指針を盛り込んだパンフレットを県支部が作成し、施設ごとに(1)避難場所(2)緊急時連絡先(3)施設から避難先までのルートを示した地図−を記入してもらい、職員や地域で共有する。パンフレットは、31日に盛岡市であった県支部の会合で配布された。県内約170施設に周知する。
 台風10号豪雨災害後、同支部が岩泉町や久慈市など5市町村計13施設に聞き取り調査をした結果、避難準備情報の段階で避難を始めた施設はなく、判断の難しさが浮き彫りとなった。
 内出幸美事務局長は「災害は再び起きる。二度と犠牲を出さないよう各施設で徹底してもらう」と話す。


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2016年11月01日火曜日


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