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震災後4度の移転…待望の新園舎

津波で被災した木材なども活用された新園舎。完成を園児たちも喜んだ

 東日本大震災で被災した宮城県南三陸町志津川のあさひ幼稚園(園児34人)が高台に再建を果たし、1日、利用が始まった。震災後、4度の移転を余儀なくされただけに、本園舎の完成をみんなで喜んだ。
 園舎は、斜面を利用して木造平屋の4棟を組み合わせた多層構造。一部に津波で被災した木材を利用した。延べ床面積550平方メートルで、教室のほか図書室と調理室を備える。
 落成式には保護者ら約50人が臨んだ。小島孝尋園長は「たくさんの支援のおかげで夢のある園舎ができた」とあいさつ。園児は演奏と合唱で感謝の気持ちを表した。年長の遠藤志月ちゃん(6)は「広くてうれしい。かくれんぼをして遊びたい」と笑顔を見せた。
 元の園舎は旧JR気仙沼線志津川駅の近くにあり、津波で流失。園児72人は避難するなどして無事だった。その後、園は志津川小や公民館の空きスペースを借りて運営を続けた。
 2012年8月、サッカー日本代表の長谷部誠選手の国連児童基金(ユニセフ)を通じた寄付で現在地に仮園舎を建設。しかし、周辺の宅地造成工事が始まったことで、2年前から町内の寺の駐車場に建てたプレハブに再び移っていた。
 保護者の主婦千葉幸恵さん(46)は「ようやく新しい園舎に通わせられる。この場所が町のシンボルになり、地域を元気にしていけたらいい」と語った。


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2016年11月02日水曜日


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