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<五輪会場変更>宮城知事「世論考慮を」

長沼ボート場入り口に「市民の会」が設置した歓迎の看板=登米市内

 東京五輪・パラリンピックのボート、カヌー・スプリント会場の見直し問題で、都の調査チームは1日、宮城県長沼ボート場を3案の一つとして提示した。同ボート場での開催の可能性は残り、県内では期待が高まっている。
 村井嘉浩宮城県知事は「まだ土俵の上に乗っている。多くのアスリートは長沼の方が競技しやすい環境だと考えている」と優位性を指摘。組織委やIOCが否定的な見方を示していることには「競技者や都民は長沼を支持している。世論の重みを考慮してほしい。組織委、国、IOCの良心を信じたい」と話した。
 布施孝尚登米市長は「村井知事とわれわれが都に提案した内容が評価された結果」と話した上で、「4者協議の場でそれぞれの案が評価されるのはいい。最重要視されるべき競技環境の面で判断されれば長沼になるだろう」と述べた。
 登米市民有志で構成する「水上競技場を歓迎する市民の会」の寺沢豊志会長(67)は「東日本大震災の復興という観点から都は長沼を案の一つに残した」とみる。4者協議には「地方への分散開催も可能にするという新しいオリンピックの形を打ち出してほしい」と求めた。
 宮城県内の競技関係者は開催可能性が残ったことに、まずは安堵(あんど)した。県ボート協会の五野井敏夫会長は「小池百合子知事が現地視察した長沼は外さないだろうとみていた。4者協議の議論がどうなるか期待して待ちたい」と話す。
 県カヌー協会の星明朗会長は「宮城の中高生に世界のアスリートの姿を見せてやりたい。宮城の会長としてはぜひ長沼に決まってほしい」と期待感を示した。


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2016年11月02日水曜日


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