山形のニュース

<ふるさと納税>返礼品の「十四代」品切れ

わずか5日間で品切れとなった六歌仙の「手間暇」(左)と高木酒造の「十四代」のセット

 山形県村山市が、市独自の「夢応援奨学金」のために50万円以上のふるさと納税をした人に対する返礼品に、「十四代」など全国的に人気の日本酒セットを加えたところ、用意した10セットがわずか5日間で品切れとなった。地元でも入手困難な名酒が子どもたちの進学の後押しに一役買い、関係者は反響の大きさに大喜びしている。
 返礼品は、市内の高木酒造(村山市)の十四代「秘蔵酒」と、蔵の一部が村山市にある六歌仙(東根市)の「手間暇」の一升瓶2本セット。いずれも純米大吟醸。同市の返礼品は、1〜2万円程度の納税を対象にしているものが大半で、50万円以上という今回の金額設定は異例だ。
 市が10月16日に受け付けを始めたところ、予想を大幅に上回るペースで山形県内外から申し込みが相次ぎ、20日に締め切った。申請された寄付金額は計約700万円に上るという。
 寄付金は、経済的な理由で進学を諦める子どもをなくそうと、市が本年度創設した給付型の夢応援奨学金の財源に充てられる。
 希少な日本酒を返礼品に加えるアイデアを出したのは志布隆夫市長。自ら足を運んで事情を説明し、趣旨に賛同した酒蔵の協力を取り付けた。話題性のある取り組みで、奨学金をPRしたい狙いもあったという。
 志布市長は「応募は3件くらいあればいいと思っていたので驚いた。大成功に終わったので、蔵元の協力が得られれば来年も実施したい」と意欲を見せる。
 同市の奨学金は、高校生に一律10万円、大学生には年60万円を卒業まで4〜6年間給付する。現在は2017年度に進学する市内の生徒を対象に、奨学生として高校生20〜30人、大学生5人程度を募集している。
 市は奨学金のため本年度予算に3000万円を計上したほか、ふるさと納税や寄付を活用して6000万円の基金造成に取り組んでいる。


関連ページ: 山形 政治・行政

2016年11月02日水曜日


先頭に戻る